もうすぐお彼岸入り。知っておきたい「お彼岸のこと」
お彼岸は春と秋の年2回あります。春は春分の日、秋は秋分の日のそれぞれを中日とし、その前後3日間をあわせた7日間でお墓参りやお供えをすることでご先祖様を供養する日を意味します。春のお彼岸の期間は3月18日(土)から3月24日(金)です。
そもそも「お彼岸 」とは、どういう意味なの?
お彼岸は、サンスクリット語で「悟りの世界」を意味する言葉です。人が生きる時に感じる苦しみの元になる「煩悩がない世界」のことで、極楽浄土を指しているそうです。
お彼岸は仏教的な意味合いが強く諸説が語られがちですが、現在ではお彼岸にご先祖様のお墓参りや法要を行うことが一般的とされ、故郷へ帰省をするきっかけにもなっています。
お彼岸は聖徳太子の時代からはじまりました
日本独自のものといわれているお彼岸の風習ですが、はじまりは聖徳太子が活躍していた飛鳥時代にさかのぼります。
平安時代には朝廷の年中行事となり、源氏物語や蜻蛉日記にも記されました。また現在のお墓参りの習慣は江戸時代の中期頃からはじまったといわれおり、昔も今も変わらず、ご先祖様に日頃の感謝の気持ちを込めてお線香やお花を供えていたそうです。
お墓参りや法要で集うことで家族の絆が深まり、故人を偲びながらお墓をきれいに掃除してお参りすることで、自らも清らかな気持ちになれる・・・という声も多く聞かれます。そんなお彼岸はいつまでも大切にしたい風習のひとつですね。