愛媛県「今治」。この街の名は高級タオルの代名詞として、日本のみならず、いまや海外まで知られるほど。
温暖な風土に恵まれ、古くは奈良時代に絹織物、江戸時代には綿織物、そして明治時代にはタオルの生産が始まります。やがて高級ジャガードタオルが開発され、その伝統と技術を今日まで進化させてきました。
今治で磨きあげられてきた3つのこだわり
こだわりの紡績糸
国内で紡績した性質の異なる2種類の糸を使用しております。やわらかな肌ざわりと、吸水性・速乾性・耐久性、それら全てに優れたタオルをつくるのは、簡単な事ではありません。選び抜かれた素材と、素材の良さを引き出す今治のタオル職人の技と伝統。このふたつが組み合わさることで、永く愛されるタオルが生まれます。
伝統のジャガード織
来島海峡の荒波をモチーフにした波文様。手描きの複雑な曲線を美しく表現しました。
豊かな水源
染色や晒しの工程で欠かせない良質な水源(蒼社川の源流)。今治市内を流れる蒼社川は、京都の鴨川、金沢の犀川と並ぶ名水。晒しや染色の工程で必要となる大量の水、その良質な水源も、今治の伝統と技術を育んできました。
職人のこだわり (矢野紋織㈱代表取締役 矢野健二)
この愛媛県は、良質な軟水が豊富です。先代から、過去、何十年と日々タオルを製織して参りましたが、近年メディア等で取り上げて頂ける事が多くなり、良いものを作られますねと、様々な分野の皆様からお褒めのお言葉を頂きます。ですが、タオルに触れてみて、私達がこの今治をタオル産地にしたのではなく、タオル産地に、この今治が選ばれたのではないかと感じております。紋織タオルは、大自然の瀬戸内海のうずしおをモチーフとし、大自然の水で晒された良質なタオルです。タオルと合わせて、この愛媛県今治市という小さな町を、少しでも皆様に知って頂けましたら幸いです。誠に、ありがとうございます。
今治ブランドの品質を保証するマーク
今治タオルは、地域に脈々と育まれてきた確かな技術・経験に裏打ちされた品質と温もりに満ちたタオルです。素材選びから、織り、染め、後処理に至るまで、卓越した職人技が相互に協働する完成した産地だからこそ、他に真似のできない新しいものづくりが可能となるのです。今治タオル産地では品質を確実に保証するため、「今治タオル工業組合」が定める独自の品質基準に合格したものでなければ、ブランドマークの使用を認めていません。
認定番号:第2019-607号