あの俳人たちも魅了された「初鰹」
「初物を食べれば75日長生きできる」と言い伝えられ、江戸っ子たちがこぞって買い求めていたという初鰹。青葉が芽吹き、青々と茂っていく季節に獲れることから夏の季語としても用いられています。
そんな初鰹は俳人たちの間でも大人気。中でも有名なのが「目に青葉、山ほととぎす、初鰹」。江戸時代の俳人山口素堂の俳句です。視覚、聴覚、味覚で表現した素晴らしいこの句を聞くと、初鰹が食べたくなるという声も聞こえてきます。
他にも松尾芭蕉の「鎌倉を生きて出でけむ初鰹」や小林一茶の「大江戸や犬もありつく初鰹」といった、誰もが知る俳人の句でも詠まれています。芭蕉の句は、鎌倉を生きたまま出荷された初鰹の活きの良さを表現。一茶の句は、まさに犬までもがあまりの美味しさに食いついたほど江戸で人気だったことを表しています。
栄養豊富な鰹。戻り鰹との違いは?
鰹は魚の中でも高たんぱく質で、ビタミンやミネラル、必須アミノ酸も豊富。さらにパワーの源となるDHAやEPAのほか、タウリンも豊富に含まれています。
初鰹は3月に九州から北上し、宮城県沖までの太平洋側が産地となり4月から5月に旬の時期を迎えるといわれています。戻り鰹よりも脂肪が少なくさっぱりとした味わいで旨味もあります。ちなみに戻り鰹は、9月下旬から10月頃に水温が低下する時期に南下する鰹の呼び名であり、その違いは脂の乗りにあるとか。戻り鰹の脂は初鰹のおよそ10倍になるそうです。
いずれにしても栄養豊富な鰹は、ご自身はもちろん家族や大切な方に食べてほしい魚のひとつです。美味しい「鰹」をギフトに選んでみてはいかがでしょうか?