1. 出産の報告をきちんと確認してから贈る

出産祝いは、必ず出産の報告を受けてから贈りましょう。母子の健康状態が安定していない場合や、万が一のケースに先走って贈り物をしてしまうと、相手の負担や悲しみを増やしてしまう可能性があります。そのため「無事に出産した」という連絡を受けてから準備するのがマナーです。

贈るタイミングの目安

• 生後7日〜1か月が一般的な目安。
• 地域や家庭のしきたりによって差があるため、事前に確認するのが安心。
• お宮参り（生後約30日）までに届くようにするケースも多い。
• 早すぎる贈り物は相手の準備が整わず、逆に負担になることがあるので注意。

2. 出産祝いは基本的に配送がベスト

出産後の生活は慌ただしく、母親の体調も回復途上にあります。そのため、出産祝いはご自宅への配送が基本。配送なら相手の負担を最小限にでき、好きなタイミングで受け取ってもらえます。ギフトにお祝いのメッセージカードを添えると、より気持ちが伝わります。

直接渡す場合のマナー

• 特別に親しい関係で、相手からの招待や了承がある場合のみ訪問を検討する。
• 訪問の際は母子の体調や都合を必ず確認してから。
• 病院や自宅への訪問は短時間で済ませ、長居は避ける。
• お菓子や飲み物などその場で消費できる手土産を持参すると好印象。

3. 出産祝いを贈るときに気をつけたいポイント

• 報告を確認する：必ず出産の知らせと母子の健康を確認してから贈る。
• タイミング：生後7日〜1か月を目安に、地域の習慣や家庭の希望に配慮する。
• 贈り方：基本は配送。直接渡す場合は必ず相手の都合を優先する。
• 心遣い：ラッピングや熨斗、メッセージカードにも気を配り、相手の気持ちに寄り添う。
• 金額相場：友人や同僚は5,000円〜1万円、親族は1万円〜3万円が一般的。

出産祝いは「気持ち」が何よりも大切です。相手に負担をかけない適切なタイミングと贈り方を意識して、赤ちゃんと家族の幸せを心から祝福しましょう。

4. 喪中のときの出産祝いはどうする？

出産祝いはおめでたい贈り物ですが、贈る側・受け取る側のどちらかが「喪中」の場合、タイミングや贈り方には少し配慮が必要です。基本の考え方は次の通りです。

喪中でも出産祝いは「贈ってよい」が基本

喪中は「お祝いごとを控える時期」ですが、出産祝いは“日常の祝い”に分類され、 結婚式などのような祝宴とは異なります。そのため 喪中でも贈って問題ありません。

ただし、故人との関係や相手の状況によっては、派手すぎる贈り物は控えるなど、気遣いがあるとより丁寧です。

贈る側が喪中の場合

この場合も出産祝いを贈ること自体は問題ありません。
ただし次のポイントを抑えると気遣いが伝わります。

華やかすぎるラッピングを避ける

メッセージカードは控えめに

時期は通常通り、産後7日～1ヶ月に贈ってOK

「喪中で簡素な贈り物になりますが、気持ちばかりお祝い申し上げます」とひと言添えると丁寧です。

相手が喪中の場合

相手が最近ご不幸に見舞われた場合は、以下のように 時期を少しずらす配慮 が一般的です。

産後すぐの贈り物は避け、四十九日が明けてから贈る

一時的に落ち着くまで待つ選択もあり

とはいえ、出産は嬉しい出来事なので、相手が気にしないタイプであれば通常のタイミングで問題ないこともあります。 迷う場合は「お祝いをお送りしたいのですが、時期はいつがよろしいですか？」と確認しても失礼になりません。

5. 最近の出産祝い事情 ― ソーシャルギフトの活用

近年注目されている“ソーシャルギフト”
特に里帰り出産などで、贈る側が相手の住所を知らない・聞きづらいケースでも、 相手（受け取る側）が自宅住所を入力できる仕様になっているサービスも多く、受け取り側にも気を使わせずスマートに 贈れる点が支持されています。

ソーシャルギフトを使うメリット

• 住所が確認できなくても贈れる：受取人が住所を入力できるので、里帰り中などで実家に戻っていて住所が分からない場合でも対応可能。
• 受取日時を指定できる：出産まもなくバタバタ忙しい時期、自宅に戻るタイミングなど、受け取り側が、住所と合わせて、日時も指定できるタイプのソーシャルギフトは大変重宝されています。