日本全国のものづくりの現場を訪ねて集めた「とっておきのもの」たちをご紹介するカタログです。日用品から装飾品まで、粒ぞろい。作り手の技術と情熱、土地と素材の魅力、時代ごとの挑戦……そんな物語を感じるもののなかから、自分だけの「とっておき」がきっと見つかるはずです。
暮らしの道具、丁寧時間
手間ひまかけられた道具を丁寧に大切に使ううち、改めて知ることがたくさんあります。それは、使うからこそ感じられる楽しさや意匠の美しさ、そして、それらが生まれた土地の歴史や道具の由来まで。現代が忘れかけていた豊かな時間、そして、モノを使う喜びを、日本の『道具』が教えてくれます。
お気に入りの日本に出会う
「整える(小間物)」、「装う(美装品)」、「良器(器と道具)」と題して、それぞれのテーマからセレクトされたアイテムたちを集めてみました。ホッとする小物、身につけると気分をあげてくれるアクセサリー、食卓を美しく楽しくしてくれる器や道具など、様々な出会いをお楽しみください。
小間物
生活していくうえで使っているものや、身の回りを取り囲むものを見直してみると、もっと素敵なものに出会えるかもしれません。鋳物や木工といった伝統によって磨かれてきた技術が光る日用品や、小さなペン先に情熱を込めた万年筆、直接肌に触れるケア用品まで、日本の職人たちによる「とっておきのもの」が揃っています。
美装品
身につけることで自分の一部となるものだからこそ、こだわり抜いて選びたい。職人たちの仕事によって微妙なニュアンスの違いが実現し、使いやすさや、体に馴染む感覚が大切にされています。装飾に関しては、日本ならではの「粋」や「雅」が生きた、どこか奥ゆかしさを感じる仕上がりのものが多いのも特徴的です。
器と道具
ものづくりで大切なのは、手になじむ道具選び。料理なら、それは毎日の食卓を彩る器選びかもしれません。どちらも完成型をイメージして、そこに近づこうとする作業に、良いものとの出会いは不可欠です。全国の職人が細部にまでこだわり抜いた「器と道具」。ジャンルは違えどそこに宿る思いは同じなのです。