男性にひそかに人気のミニ盆栽

90年代以降、日本でもガーデニングが大流行して人々の暮らしに定着しましたが、今もっとも注目され愛好家が増えているのが「創作盆栽」です。
日本の伝統文化である盆栽の技術や心を継承しつつも、現代の暮らしにあわせ、新しい感覚で誰もが手軽に楽しめる新しい「盆栽」です。
高視聴率だった人気ドラマでも主要な登場人物として盆栽デザイナーが設定されるほど、若い世代にもファン層が急速に拡大しています。

心理学でも箱庭療法というものがあるように、ひとつの器の中に自分の思うままに石や砂、植物を配していく「創作盆栽」には、見る側だけでなく、なによりも創る側の心を大きく刺激し癒やす効果があります。
器の中の小さな世界に、命が息づき、四季が生まれ、千変万化の小宇宙が流転していきます。植物と対話し、その命のきらめきを自分の五感で共有していく。植物を元気に育て励ましていくことは、そのまま自分自身を元気にしてくれるのです。
オーストラリアなど諸外国ではダイバージョナルセラピー（気晴らし療法）の一環として、アニマルセラピーや音楽療法と並んで園芸セラピーが広く活用されています。その効果は顕著で、昨今、日本の高齢者施設や要介護者施設などでも、園芸セラピーは大きく注目されています。