「葉月」の語源については「葉落月(はおちづき)」、稲穂が張る月としての「穂張月(ほはりづき)」、初めて雁が渡来する月の意味をもつ「初来(はつき)」などの諸説があります。もっともよく用いられるのは、「葉落月(はおちづき)」が転じて「葉月」となった説です。和風月名は旧暦の季節や行事に合わせたもので、現在の季節感とは1~2ヶ月ほどのずれがあります。旧暦を使用していた江戸時代に形式や決まりが確立した俳句で使われる季語にも、8月は「初秋」「立秋」「秋めく」など、「夏なのになぜ?」と感じるものが多くあるのも、同じ理由からです。
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